FXでは金利差を利用したスワップがあります。スワップとは何かスワップで儲けることが可能なのかについて解説していきます。
FX取引で、トルコリラは金利が抜きんでている(2021年10月現在18.0%)いるので大いに注目されています。
目次
トルコリラの特徴
高金利
前述したようにトルコリラの金利は18.0%です。
100万円を運用すると、利息は18万円です。
1000万円運用すると、利息は180万円です。
こんな金利は現在の日本では考えられません。(2021年10月現在日本の政策金利はー0.1%)
流通量が少ない
しかしトルコリラはマイナー通貨であり、流通量が少ないのでボラリティ(変化量)は非常に大きく為替リスクを伴います。
国際情勢の影響も大きく、テロやアメリカとの問題点によっても為替が大きく変動します。
スワップポイントとは?
FX取引では通貨間の売買を行って為替差益を得るのが目的ですが、一方スワップポイントは通貨間の金利差を調整するための発生ポイントです。
スワップポイントは毎日受け取ることができます。
ユーロ/トルコリラ、米ドル/トルコリラのスワップポイントはXMでもとても大きくなっています。
しかし良いことばかりではなく、ポジションの方向によっては大きくマイナスになるので要注意です。
トルコリラとの組み合わせの通貨ペアは、経済や政治について常に注意していないといけません。
トルコ共和国の財政赤字
トルコ共和国の財政はずっと赤字が続いています。国の財政赤字が続くとトルコリラの価値は下がって行きます。
そうすると金利がどれだけ高くても、 ユーロ/トルコリラ のポジションでマイナスが蓄積してしまし、スワップポイントを打ち消すことになります。
トルコの政情不安
大統領は政策への不満から過去2年半で中銀総裁を3回も替えています。これは金融政策の信頼性を損ない経済的な不安定を招いています。
国際情勢の不安
トルコ共和国は近年アメリカとの関係が悪化しています。
NATOに加盟しているトルコがロシア製の地対空ミサイルを追加購入する動きがあるため、トルコがこれを実行すれば、アメリカは制裁措置を取る可能性があります。
また周辺諸国との紛争問題も抱えており、トルコは内外に問題点を多く抱えています。
そんな、トルコが金利を下げられないのはトルコリラが下がると更なるインフレが起こる可能性があるからです。
国内の産業の活性化のには金利を下げた方が良いのですが、それが出来ずにいるのが現実です。
このように通貨不安定なトルコリラの通貨ペアですが、一方ではその金利の高さでスワップポイントを獲得できるのが魅力です。
1日に貰えるスワップポイントを計算する
XMの計算ツールを使ってトルコリラの通貨ペアEURTRYのスワップポイントを計算します。
FX計算ツールはここから計算結果のスワップ売り(JPY)3,229.22円が毎日貰える金額になります。
EURTRYを100,000通貨保有すれば、毎日 3,229.22円 が貰えるのです。
1年間で1,178,665円になります。
そしてEURTRYを100,000通貨保有するための必要証拠金を計算します。
EURTRYを100,000通貨保有するための必要証拠金
FX証拠金計算ツールXM証拠金計算ツールで計算すると、100,000通貨を保有のに、日本円で131,188円必要なことが分かります。
為替変動がなければ、131,188円の資金で年間に 1,178,665円 のスワップポイントを受け取ることができるのです。
EURTRYの相場の変動は?
EURTRY相場はここ数年上がり続けています。
トルコリラの価値がユーロに対して下がっているのです。
そこで現在価格(2021年10月12日現在)10,388からどれだけ変動したら利益が出るのか、損失がでるのかXM計算ツールで算出します。
相場が落ち着いてくれれば、EURTRYのスワップポイントで稼げる可能性は十分にあります。
FX計算ツール損切り価格を200,000円、利益確定価格を200,000円で指定します。
取引タイプはスワップポイントを受け取るので「売り」を選択します。
EURTRYの価格が 11.31900になったときに、一年分の見込み利益1,178,665は全て消えてしまいます。
2021の1月から10月まで19%も相場が上昇しているので、11.31900超える可能性は十分にあります。
XMスワップで儲けることは可能か?のまとめ
スワップポイントの高いトルコリラは大きな魅力ですが、ファンダメンタルズ分析をしっかり行いながら、取り組む必要があります。