ハイレバレッジのXMでFX取引をするには証拠金維持率の管理が必要です。証拠金維持率についてわかりやすく説明いたします。
証拠金維持率は必要証拠金に対する純資産の比率です。
計算式は次のとおりです。
証拠金維持率 = 純資産÷必要証拠金 ×100(%)
計算例:
ロットの量:0.1(1スタンダードロット=100,000通貨)
レバレッジ:888
口座の基本通貨: JPY
通貨ペア: USD/JPY
為替レート:112.23100 ( USD/JPY )
必要証拠金 = 1,263.86
必要証拠金は 1,263.86 JPYです。
証拠金維持率(純資産が10,000JPYの場合)
10,000 ÷ 1,263.86 × 100(%) = 791,23
証拠金維持率は 791,23 %
目次
XMの計算機ツールを使えば必要証拠金の計算は簡単
FX証拠金計算ツール証拠金維持率を確認する
通貨ペアUSDJPY0.3ロットを110.000のときに成行買い注文したときに110.300まで上昇した場合(スプレットは考慮しない)
ロット | 取引量 | レバレッジ | USDJPY | 必要証拠金 | 証拠金維持率 | 資金 |
0.3 | 30,000 | 888 | 110.000 | 3,716.22 | 269.1 | 10,000 |
0.3 | 30,000 | 888 | 110.300 | 3,726.35 | 26.8 | 1,000 |
この場合、成行買い注文をしたポジションが30pips (0.3円)下がったので資金は10,000円 – 0.3 × 30,000円 = 1,000円まで減少して、証拠金維持率は26.8%になります。
証拠金維持率が20%を切るとロスカットになり、強制的に決済されてしまいます。
決済されると、損失が確定して資金はゼロになってしまいます。
XMの場合口座残高以上のマイナスは、トレーダーではなくXMが負担してくれるので損失は口座範囲内ですみます。
証拠金維持率は何パーセントであればよいのか?
証拠金維持率の推奨パーセンテージは期間によって異なる。
FX相場は期間が長くなるほど、変化量が大きくなるので長期でポジションを持つ場合は証拠金維持率は高くなります。
スキャルピングの場合
ロット | 取引量 | レバレッジ | USDJPY | 必要証拠金 | 証拠金維持率 | 資金 |
0.3 | 30,000 | 888 | 110.000 | 3,716.22 | 538.2 | 20,000 |
0.3 | 30,000 | 888 | 110.500 | 3,733.11 | 133.9 | 5,000 |
スキャルピングは短時間での取引になるので、最大50pipsの相場の変化量でFX取引されると想定されます。
上記の例は成行売り注文をしてポジションを持つ場合で、50pips上昇した場合です。通常は損切をするのでここまでの損失にはならないと思います。
この様に、証拠金維持率は500%程度が推奨されます。
取引ロットによって、資金量を計算して適切な資金を入金することをお勧めします。
デイトレードの場合
相場は一日に30pipsー80pips程度は変化するので、計算例の269.1%の証拠金維持率ではロスカットになって強制決済される可能性があります。
したがって一日最大100pips(1円)相場が変化すると想定すれば、ロスカットになって強制決済されないために証拠金維持率は1000%程度必要です。
(2021年10月10日現在9月10日からの1日で最大84pips変化)
ロット | 取引量 | レバレッジ | USDJPY | 必要証拠金 | 証拠金維持率 | 資金 |
0.3 | 30,000 | 888 | 110.000 | 3,716.22 | 1,076.4 | 40,000 |
0.3 | 30,000 | 888 | 111.000 | 3,750.00 | 266.7 | 10,000 |
1カ月のポジションを持つ場合
さらに1か月の長期のポジションを持つ場合には最大で500pips程度の変化量を想定する必要があります。
(2021年3月は始値106.57 終値110.7 安値106.36 高値110.97 で 461pips変化しました。)
ロット | 取引量 | レバレッジ | USDJPY | 必要証拠金 | 証拠金維持率 | 資金 |
0.3 | 30,000 | 888 | 110.000 | 3,716.22 | 4,305.5 | 160,000 |
0.3 | 30,000 | 888 | 115.000 | 3,885.14 | 257.4 | 10,000 |
1カ月のポジションを持つ場合はその月の相場トレンドを予測を立てておく必要があります。
ファンダメンタルズ分析をしっかりと行った上で相場の予測を立ててポジションを保有します。デイトレードとことなり、一ケ月の変化量はより大きくなります。
証拠金維持率を4000%以上を推奨します。
さらに長期のポジションを持つ場合
長期のポジションを持つ場合は、証拠金維持率は更に大きくなります。
ちなみに、2021年10月現在では過去1年の変化率は1100pipsを超えています。
1年間の長期ポジションを持つ場合は、USDJPYペアで0.1ロット当たり、150,000円以上の必要証拠金があれば大丈夫でしょう。
資金を有効に生かすために、口座残高を確認しながらときには入金することが必要になるかもしれません。
しかし、その年の経済状況にに大きく左右されますので、ファンダメンタルズ分析をしっかり行うことが必要です。
証拠金維持率のまとめ
トレードの種類 | 推奨証拠金維持率(目安) |
スキャルピング | 500% |
デイトレード | 1000% |
1カ月のポジション | 4000%以上 |
1年の長期ポジション | 12000%以上 |
以上の推奨証拠金維持率はあくまで参考です。相場の状況を見ながら柔軟に対応してリスクを管理することが必要です。