FX取引の基本である、通貨ペアは何?選び方は?について分かりやすく解説していきます。
これはある週のマイクロ口座のFX取引のスプレッドです。
目次
通貨ペアとは何か?
左の列が通貨ペアですが、何種類もあります。ビギナーの方は何種類もの通貨ペアからどれを選んだら良いのかは判断するのは難しいですね。
通貨ペアとは、FXトレードを行う2か国の通貨の組合せです。
FXは組合せた2か国の通貨の売買により生じた利益・損失なので、2か国の通貨の組合せが基本になります。
USD/JPYを買う・・・USD(米ドル)を買ってJPY(日本円)を売る。 USD/JPYを売る・・・USD(米ドル)を売ってJPY(日本円)を買う。
USD/JPY の表記の意味は左側USDが基軸通貨で右側JPYが決済通貨です。
基軸通貨・・・2国間の決済に広く使用される通貨のこと。key currencyといい、国際通貨とも言います。
決済通貨・・・2国間の取引決済に使用される通貨のこと。
メジャー通貨とマイナー通貨
メジャー通貨 | マイナー通貨 |
米ドル | 人民元 |
ユーロ | 香港ドル |
日本円 | シンガポールドル |
英国ポンド | トルコリラ |
スイスフラン | 南アフリカラランド |
豪ドル | メキシコペソ |
カナダドル | ブラジルレアル |
メジャー通貨は流通量が多いのでスプレッド幅が狭くなる傾向があり、マイナー通貨は流通量が少なくスプレッド幅が広くなる傾向があります。
スプレッド幅が広くなると取引手数料がかかるのでメジャー通貨での取引の方が手数料をセーブできます。
XMビギナーのおすすめ通貨ペアを探す
FX取引は通貨についての情報が沢山あった方が判断しやすいです。
通貨変動の下記3大要因についての情報が取引の判断のベースになります。
- 通貨取引量が大きい
- ボランティアが適度にある
- スプレッドが狭い
通貨取引量が大きいとチャートの値動きが安定していて取引の際先読みのしやすさがあります。
2020年通貨ペア取引量ランキング | 上位6ペアで全取引量の96% | |
通貨ペア | 取引金額(兆円) | |
1 | 米ドル/日本円 | 3,856 |
2 | 英ポンド/日本円 | 793 |
3 | 豪ドル/日本円 | 497 |
4 | ユーロ/米ドル | 404 |
5 | ユーロ/円 | 362 |
6 | 英ポンド/米ドル | 231 |
7 | 豪ドル/米ドル | 55 |
8 | 英ポンド/豪ドル | 32 |
9 | NZドル/日本円 | 30 |
10 | ユーロ/豪ドル | 20 |
その他 | 79 | |
合計 | 6,364 |
通貨ペアのボラリティ(変動率)
変化率一日 | 変化率1週間 | 変化率1カ月 | 変化率1年 | |
米ドル/日本円 | 0.54 | 1.31 | 2.75 | 8.75 |
ユーロ/日本円 | 0.64 | 1.51 | 3.03 | 13.58 |
豪ドル/日本円 | 0.95 | 2.24 | 4.38 | 37.02 |
英ポンド/日本円 | 0.83 | 1.88 | 3.78 | 21.05 |
トルコリラ/日本円 | 1.61 | 3.65 | 7.91 | 30.10 |
南アフリカ/日本円 | 1.45 | 3.37 | 9.81 | 32.40 |
ユーロ/米ドル | 0.66 | 1.48 | 3.82 | 15.84 |
ボラリティが高いと利益は出やすいのですが、マイナスに触れたときの損失も大きくなります。ただしある程度のボラリティがないと利益の確保は難しくなります。
スプレッドが狭い通貨ペアがおすすめ
通貨ペア | 平均スプレッド |
EUR/USD | 0.00017 |
AUD/USD | 0.00018 |
EUR/GBP | 0.00020 |
USD/CHF | 0.00021 |
GBP/USD | 0.00022 |
USD/CAD | 0.00022 |
EUR/CHF | 0.00027 |
USD/JPY | 0.01600 |
EUR/JPY | 0.02300 |
NZD/JPY | 0.03000 |
AUD/JPY | 0.03300 |
CHF/JPY | 0.03300 |
CAD/JPY | 0.03400 |
GBP /JPY | 0.03600 |
SGD/JPY | 0.20000 |
通貨ペアの売り価格と買い価格との差額をスプレッドといいます。
この差額はトレーダーのコストになるので、スプレッドの狭い通貨ペアを選ぶのがポイントです。またスプレッドは変動するので、取引のときはデータを常にチェックする必要があります。
スプレッドの単位は通貨ペアに円が入っているときは銭またはピップ値、通貨ペアに円が入っていないときはピップ値を使います。
XMでは便利なピップ値計算ツールが用意されており、現在のスプレッドを簡単に知ることができます。
FXピップ値計算ツールXMビギナーにおすすめの通貨ペア3つ
基本的には、取引量の多い通貨ペアから選びました。取引量の多い通貨ペアは、一度トレンドができるとそれが継続する傾向にあるため、先が読みやすいことからビギナー向けだといえます。
一位の通貨ペアは米ドル/日本円です。取引量が全体の60%も占めます。アメリカの情報は非常に多く、トレンドを読み取りやすいメジャーな通貨ペアです。
順位 | 通貨ペア | 取引量(兆円) | ボラリティ | スプレッド |
1 | 米ドル/日本円 | 3856 | 0.54 | 0.016 |
2 | ユーロ/米ドル | 404 | 0.66 | 0.00017 |
3 | ユーロ/日本円 | 362 | 0.64 | 0.023 |
2位のユーロ/米ドルは、円が対象外の通貨ペアでは取引量が一番です。スプレッドが狭いのも魅力です。
3位のユーロ/日本円はクロス通貨の中でおすすめです。取引量が多いので変則的な動きも少なく、トレンドが出やすいのでビギナーにも取引しやすい通貨ペアです。